シャッポは軽くてパーがいい

森友学園をめぐる不毛な議論が続いている。混迷の主因は、安倍さんが一貫して「私も妻も悪くない」を強弁しているため。多くの国民は、ジバン・カンバン・カバンに恵まれすぎた時の総理が、このようなちまちました利権漁りをしているなどとはよもや考えても…

ファーストレディーの資質

総理夫人の安倍昭恵さんが、連日国会やマスコミからの集中砲火を浴び、心情的には少し可哀想な気もする。テレビを通じてしか存じ上げないが、お嬢さん育ちで世間知らず、性格は多分に優しい人。そしてフランクで真っ直ぐ。そう見受けられる。安倍さんは当然…

興味深かったアカデミー賞授賞式

アカデミー賞授賞式をリアルタイムで見ていた。最後の最後。作品賞の発表には本当に驚いた。下馬評高い”ラ・ラ・ランド”の受賞ということで一旦プレゼンテーションされたものが、三人目の喜びのスピーチの最中に訂正が入り、結局は”ムーンライト”が正しい受…

中野信子さんのトランプ”占い”

文藝春秋3月特別号に、脳科学者の中野信子さんが『−豹変するアメリカ−トランプはサイコパス』という、興味深い内容の論文を寄せている。この論文で、まず中野さんはトランプさんが大方の予想に反して勝利したのは、人間の二つの意思決定システムの一つである…

巨匠の慧眼ー米国、北朝鮮、メキシコ繋がり

トランプ大統領の誕生、北朝鮮の暗躍など、またここへ来て国際情勢が一段ときな臭い。翻って、国際インテリジェンス小説の巨匠トム・クランシーが亡くなったのは、2013年10月1日のことであった。そのクランシーの人気シリーズに”ジャック・ライアン”シリーズ…

対米黒字を深読みする

安倍さんとトランプさんのランデブーは一先ず成功したとのことだ。日本国民としてご同慶の至りである。トランプさんに関してメディアは強面の側面ばかり強調してきたが、ここで彼のまた違う顔が全世界に向けて発信されたわけだ。トランプさんがハード・ネゴ…

安倍さんは自分ファースト ―一将功成りて万骨枯るー

安倍さんがトランプさんに会いにまた渡米した。日本時間の11日未明から会談が始まるそうであるが、何を話し合うのか? 報道によると、お土産として「50兆円の投資で70万人の雇用創出を図る」という案を持って行ったとのことだ。それもその原資は年金基金。安…

安倍さん、本当にご苦労様です

安倍さんはニューヨークでトランプさんに会ったあと、ペルーで開催されているAPECに飛んだ。今年これで何回目の海外出張か分からないが、大変な精勤ぶり。本当にご苦労様です。ところで安倍さんは、潰瘍性大腸炎と言う難病に冒されており、前回はそれが原因…

恥知らずの国の恥知らずな国民

昨日TPP法案が衆院本会議で可決し、今国会中に参議院でも成立させる方針ということだ。その一方で、パリ協約の批准が遅れたためにCOPマラケシュにはオブザーバー参加を余儀なくされている。これでいいのかと言えば、いいはずがない。TPPはトランプさんが公約…

トランプ勝利は考えたら当たり前?

トランプさんが予想に反して当選した。この結果について今朝の読売新聞では、「米国でこんなに怒りや不満を抱え、"疎外"されていた人が多かったのか、と驚くばかりである」と、論評されていた。私はこの論評にこそまったく「驚くばかり」であった。優秀なア…

世論調査はもっと慎重に

安倍さんは世論に敏感である。世論=選挙という認識であろう。兎に角神経質に反応する。ある意味当たり前のことではある。世論が政治を決めているということである。そんなに重要な調査なのであるが、回答者は1000人程度である(本日発表の読売新聞調査では、1…

民進党の皆さんは本当に正気ですか?

keyword:[サービス:detail]keyword:[サービス:detail] 民進党代表に蓮舫さんが選任された。あれだけ二重国籍が取り沙汰されたにも拘わらず、どうしてこうなってしまうのだろうか。今なお鳩山さんは外交問題でみそをつけまくっている。これに加えて二重国籍を…

安藤優子さん、あなたは全能の神なのですか?

高畑裕太さんの事件に関する報道は実に酷かった。処分が決まる前から有罪扱いで、被疑者の人権はまったく無視されていた。ヤメ検弁護士の郷原信郎さんが最近の自らのブログで、推定無罪の原則もものかわ、人権に一切配慮しない、マスコミ各社の非道ぶりを批…

高級料亭セーフ・回転寿司アウト

連日の舛添報道にはもううんざりだ。舛添さんは昔から嫌いである。しかし好き嫌いは別にして、社会の公器たるマスコミがこんなことに血道をあげていいものであろうか。一方で破額の公費出張が糾弾され、その返す刀で今度は彼の”せこさ”をあげつらう。恥じる…

出たい人より出したいひとを

安倍さんはあまりにもひどすぎる。消費税引き上げの延期は明らかに公約違反でしょう。それも理屈付けにサミット首脳を巻き込む体たらく。世界中の失笑を買っても蛙の面に何とか。 選挙に負けたくがないために消費税を上げたくない。その一心でリーマンショッ…

民進党はやっぱり支持出来ない

5月18日の党首討論における岡田代表の発言はまこと噴飯ものであった。安倍総理が基本的に「消費税引き上げに消極的」であることを見越したうえで、姑息にも「引き上げ延期」を持ち出したのである。消費税引き上げを巡る議論は喧しいが、この問題は本当に言う…

目指すはインバウンドの国際化

keyword:[サービス:detail] 『AGORA(JALカードホルダーのための月刊誌)』5月号の「Cosmopolitans われら地球人」という記事に、永島譲二さんが取り上げられている。永島さんは、BMWのエクステリア・クリエイテイブ・ディレクター…

『米朝開戦』。クランシー復活

軍事・諜報・謀略小説の巨匠トム・クランシーが亡くなったのは、2013年10月1日。2年半前のことである。私は何を隠そう、筋金入りのクランシーのファンだ。クランシーの享年は66歳の若さ。まだまだこれからの年齢で、この訃報に接した時は、心底落胆したもの…

「マイナス金利の導入」はこれで大丈夫か?

以下の原稿は2008年10月5日時点で書いたものである。その後なぜかアイデアを日銀は黒田総裁にパクられてしまい(?)、もはやオリジナリティを証明するのは至難の業となってしまった。もっとも、私が8年前にマイナス金利を論じていたことについては、信じて…

私の「青春の一冊」

特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE 私の「青春の一冊」は、何と言っても庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』だ。この作品の初出は、忘れもしない『中央公論』の1969年5月号であった。 1969年という年は1月に東大安田講堂の攻防戦があり、当時私は大学2年…

小川信雄さんを偲んで

青色LEDの開発者中村修二さんに、ノーベル物理学賞の授賞が決定した。私は、彼が元々勤務していた日亜化学とは仕事の関係で縁があり、特に既に仏籍に入られて久しい、同社創業者の小川信雄さんには大変お世話になった。 青色LEDが開発された直後、私の勤め先…

世論って何だー野田さんでなぜ駄目なのか?ー

遅い夏休みを利用して、88歳になる母親に会いに、故郷の北海道に来ている。 その母親がテレビを見ながら、盛んに息巻いている。 「毛ほどの差もないのに、なぜ皆で野田降ろしするんだろう? 野田さんはしっかりやっていると思う。もう少しやらせて上げればい…

東日本大震災の一周年に寄せて

本ブログを書ききれなくなったのは、やはり東日本大震災の影響が大きい。何を書いても虚しいのである。大震災からようよう一年が経った。長い長い一年であった。勤務先の大学はボランティアにきわめて積極的であり、学生も教職員も被災地に茂く足を運ぶ。だ…

やはり民主党問題から

昨年の3月14日を最後に本欄をお休みにさせて頂いた。11日の大震災以降も書き続けようと思っていたのだが、何を書いても虚しさが募るばかりですっかり意欲を喪失させてしまった。しかし私ごときでも、書くべきことは書かなければならない。新年を迎えたのを切…

じっと耐えるしかないのか、大地震

政治の体たらくにつくずく嫌気がさしたのと、昨暮から公私ともに色々なことが起こりすぎたために、本欄への執筆を止めていた。そんなところへ今回の大地震。 地震発生の時間には電車に乗っており、2時間近く閉じ込められたうえに、最寄の駅への徒歩避難とな…

美姫ちゃん vs. 真央ちゃん

昨日(29日)久しぶりの本欄で、フィギュアの日本選手権を取り上げたら早速トラックバックがあった。そこでそのトラックバックを辿ってみると、驚くなかれ、美姫ちゃんファンと真央ちゃんファンとが真っ二つに分かれて、熾烈なバトルを戦わせているのである…

女子フィギュアの励まし

先月から今月にかけて私的に色々あって、このブログもご無沙汰してしまった。この間私は停滞していたが、世の中は動いている。政治は相変わらず混迷を続けており、政治ネタは書くだにおぞましい。 そうしたなかで、日曜日(26日)に最終日を迎えた女子フィギ…

民主主義は不法国家に勝てないのか

また北朝鮮の暴挙である。この暴挙は、米韓共同大演習の圧力に抗しきれなくなった北朝鮮が放った「鼬の最後っ屁」という要素が大きいということのようだ。米韓が北朝鮮の鼻っ面で演習をみせつけると、北朝鮮は対抗上同規模の演習をやってみせるのが恒例であ…

電機各社の純益リーマン前超えに思う

10日付の日経新聞一面に、『電機8社純利益リーマン前超え』という記事が載せられていた。これは電機大手の業績が急回復し、8社合計で見た2010年4~9月期の連結純利益が08年4~9月期(リーマン前)の1.4倍に達したというもの。その要因はリストラに加えて、家電…

大学におけるビジネス教育危機の本質

私自身ビジネス教育の一翼を担う立場にあることを踏まえて、このところ大学(含む大学院)におけるビジネス教育のことを考えている。要はビジネス教育なるものは世に有効であるか否かという素朴な疑問である。 カナダ人経営学者のヘンリー・ミンツバーグは、…