2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

恐慌・戦争はカタルシス作用!

米政府が金融システム保護のために公約している対策費総額は7兆7000億ドル(770兆円:100円換算)と震えが来るほどの巨額に上る。米国GDP13兆ドルの過半を占め、わが国GDP500兆円の1.5倍以上の規模である。公的資金と言えば聞こえはよいが、全て国民への付回し…

麻生さん!

週刊朝日の今週号によると、有名になった「踏襲=ふしゅう」に限らず、「頻繁=はんざつ」「詳細=ようさい」「未曾有=みぞゆう」「有無=ゆうむ」など、麻生さんの漢字の読み違いは数多とのことである。これらは中学までにきっちり学べば絶対に間違わない…

必要な政策の機軸:ハンガリーの金利引き上げに啓発されて

世界金融危機のさなか金利引下げが定番メニューであるにも拘らず、ハンガリー中央銀行は10月22日政策金利を8.5%から11.5%へ3%引き上げた。これはフォリント(ハンガリー通貨)下落への対応のために採られた措置ということである。金利引き上げは通常景気…

低金利政策のつけ:失われた個人消費から考えること

世界金融危機への対応策として、各国政府はありとあらゆる政策を動員し、なりふり構わない対応策をとろうとしている。金融政策も思い切った対応が図られ、主要国の金利は軒並み限りなくゼロに近い水準に向かい始めている。一旦底打ちしたかに見えたわが国の…

一つの会社のあり方:野老真理子さんに学ぶ

先週の土曜日は、房総九十九里で不動産管理を中心とした事業を営む大里綜合管理株式会社社長の野老(ところ)真理子さんの話を聞き、会社の一つのあり方を考えた。 野老さんの会社は典型的な中小企業である。だがこの会社は一風も二風も、他の中小企業とは行…

朝日新聞の世論調査に思う:「給付金不要」は国民の覚悟

11日付朝日新聞のトップに、”給付金「不要な政策」63%”の見出しが掲げられていた。これは同紙の世論調査(11月8・9日)の結果であり、併せて内閣支持率が37%と前回調査(10月25・26日)から低下し、不支持率の41%を下回ったことも示されていた。 定額給付…

オバマさんの勝利に思う:始まったアンダードッグの時代

昨日の米大統領選では下馬評どおり、バラック・オバマさんが圧勝した。オバマさんの名前を聞く時、私の頭の中には必ず一人の人物が思い浮ぶ。その人物とは、英ヴァージン・グループ総帥のリチャード・ブランソンさんその人である。 私の中でオバマさんとブラ…

グローバル・スタンダードを考える:イコール・フッティングの罪

かって米国との間で貿易や金融に関して摩擦が生じるたびに、必ずイコール・フッティングということが言われた。達観すればイコール・フッティングというのは、不公平感を払拭するために兎にも角にも「競争条件を同じにせよ」という主張である。 イコール・フ…