2010-01-01から1年間の記事一覧

鳩山政権を今見捨ててよいのか?

昨日発行された4月27日付け「日刊ゲンダイ」に、『機密費食い逃げ疑惑に新証拠―前官房長官河村をビビらせた野中広務の告白―』というセンセーショナルな見出しが踊っていた。これは19日に放送されたTBSのニュース番組「ニュース23」における野中さんの発言…

「I」さんが亡くなった

職場の大先輩で、私の人生の中でもっとも尊敬して止まない「I」さんが亡くなった。否、1月にお亡くなりになっていたので、正確には亡くなったのを知ったと言った方がよいであろう。知ったのは、丁度1週間前の先週16日(金)のことである。奥様からお知らせ…

ドラマ「わが家の歴史」からついつい民主党政権

先々週9日(金)〜11(日)日の3日間・合計8時間に亘ってドラマ『わが家の歴史』がフジテレビから放送された。これは異才三谷幸喜さんの脚本によるもので、フジの開局50周年記念企画ということでもある。 見終わったあとの全般的な印象としては、詰め物…

結党!『たちあがれ老人』党

『たちあがれ日本』党の立ち上がりの評判が極めて悪い。平均年齢が69.何歳だとか、自民党の戦犯のくせに大きな顔をするなとか、某老害大物主筆や大勲位の影が気に食わないとか、散々である。正直なところ彼らに多くを期待出来ないことは明らかであろう。ただ…

ポリネシア文化センターとあおいチャン

ハワイ旅行で感じたことを既に本欄で、『ハワイの日本語とこれからの中国』(3月16日)、『ハワイの名ガイド川手さん』(3月23日)と2回に亘って書いた。今回がハワイシリーズの3回目である。タイトルどおり、ポリネシア文化センター(Polynesian Cultural C…

河村市長を応援せねば

昨24日名古屋市議会は、河村市長が提出した「議員定数及び議員報酬半減」に関する条例案を1対73の圧倒的多数で否決したということである。これに対して河村市長は「稼業化し、既得権益にしがみつく議員先生たちの性がはしなくも露呈した」との趣旨の発言をさ…

ハワイの名ガイド川手さん

先々週ハワイに行った時、2日目にオアフ島1周とポリネシア文化センター・ツアーというコースに参加した。同ツアーへの参加者は20名ぐらいで、われわれの年代を最高齢に若い人は20歳前後の大学生という塩梅であった。 このツアーのガイドは川手さん。父親が広…

セキュリティチェックにソフトパワーを

今週は大分に行って来た。大分へは仕事である。ただ本日書きたいのは大分のことではなく、羽田でのセキュリティチェックについてである。チェックが厳しくなったのは聞いていた。しかしここまでとは思わなかった(もっとも私だけがたまたまそうした目に遭っ…

ハワイの日本語とこれからの中国

先週ハワイに行ってきた。これまで機会がなくて初めてのハワイ行であった。と言うよりあまりにもポピュラーすぎるところから、偏見が邪魔して足が向かなかったという方が真実かもしれない。 ハワイ・リピーターの妻からは何度もハワイの心地よさを聞いてはい…

内需振興は「量入制出」で考えよ

トヨタ問題がなかなか片付かない。私は、この問題の根源は政治力を持たない国の企業が間違えて世界の№1になってしまったということだと考えている。企業が世界で№1の地位を確保するためには、その企業が属する国家の圧倒的な政治力が必要とされるわけである…

右大臣実朝と鳩山さん、そして章男さん

昨年は太宰治の生誕100年記念ということで、彼を知らない若い世代にも太宰ブームが起きたようである。それに釣られたわけでもないのだが、どういうわけか太宰治『右大臣実朝』を読んでいる。太宰の小説はもともとあまり読まないのだが、とりわけこの作品はま…

菅家さんと小沢さんに見る司法の真実

私たちは法執行機関としての検察や警察の正義を信じて来たし、今でも心のどこかではそれを信じている。だから裁判の結果を見るまでもなく、警察が逮捕し、検察が起訴した時点でもうすっかり被疑者を犯人扱いしてしまう。 小林多喜二の母セキは、村の駐在さん…

章男社長の会見に見る「トヨタ凋落の本格的幕開け」

昨年1月9日の本欄に『トヨタ凋落の第二章:章男氏の社長昇格』という、日頃の私からぬ?少々品の悪い文章を書いた。そこでは、100年に一度という経済危機に際して、「今、なぜ御曹司を担ぎ出さなければならないのだろうか?」という疑問を提示する中で、いく…

小沢さぁ〜んへの質問状

小沢さんは多分にグレーです。もしかしたら黒であるのかもしれません。現段階では私にそれはよく分かりません。ただいずれにしても不思議なことだらけであるわけです。ここではそうした不思議さを追及してみようと思います。以下、小沢さんが「不正なカネを…

大手百貨店の相次ぐ店舗閉鎖:その無謀が規制を招く

今朝(27日)の日経一面に、セブン&アイ・ホールディングが傘下のそごう・西武4店舗を閉鎖することが報じられている。この記事によれば、まず年内に西武有楽町店を閉鎖し、順次そごう呉店、同西神店(神戸)、西武沼津店についても閉鎖する方針であるという…

母と母:多喜二と鳩山さんの親孝行

先般の『北の人名録』もそうであるが、このところ齢のせいか故郷の空気感に触れたくて、しきりに北海道を舞台にした小説・エッセイを読み漁っている。ここでの空気感というのは、硬く言えば、舞台としての気候・風土とそこに住む人々が織り成す曼荼羅模様と…

JALが逝く

昨19日、JALが会社更生法の適用申請を行い、とうとう経営破綻してしまった。負債総額は主要子会社2社を含めて2兆3221億円に上り、事業会社の破綻としては、これまでのそごうグループを抜いて過去最大ということだ。 JALと私は直接的な繋がりはない。だ…

北の人名録と異文化理解

今年の冬は東京地方でも、これまでの暖冬と打って変わってとてつもなく寒い。といっても気温で言えば、せいぜいプラスの一桁台である。私は北海道の出身である。子供の頃にはマイナス30度の世界を何度となく経験している。年齢のせいもあるのかもしれないが…

落語に学ぶ日本再生の秘訣

2010年が明けた。初日の出を見て帰ってきたところである。今年の元旦は冬型の気圧配置が強まり全国的には大荒れだそうだが、東京地方は夜来の風も収まり実に穏やかな正月を迎えた。司馬遼太郎さんが『峠』で主人公の河井継之助に言わせているように、この時…