なぜ世襲議員に投票しなければならないのか?

竹下登元総理の後継者竹下亘さんが窮地に陥っていると言う。それだけが全てとは言わないが、竹下登さんは島根県下の土木建設業者からの支持が強かった。竹下王国である。
それが公共事業の衰退とともに、これまでの建設業者の支持者が毀れ続けている。竹下王国が崩壊しつつあるということだ。
これは当たり前のことであろう。経済的メリットがなくなったのだから支持しない。非常に分かり易い構造である。
ところが理解できないのはメリットがないにも拘らず、世襲議員を支持する人々である。彼らは何をもって世襲議員を支持するのであろうか?
世襲議員の人格、政策を支持しているのではあるまい。「俺が町の先生は○○先生しかあるめぇ」。そうした発想であろう。それしかない。
だがそうした発想が世の中に害毒を流し続けていることに、なぜ選挙する人は気がつかないのであろうか?
経済的メリットで結び付いているのであれば解きほぐしようがある。だがそうでなければ問題はより複雑となる。
安倍晋三さんや、田中真紀子さんや、小渕優子さんなどになぜ投票しなければならないのか? 選挙区の選挙民はそのことをよく考えて欲しい。
公共事業の桎梏が薄くなった今こそ、そのことを真剣に考えなければならない。安倍さんや田中さんや小渕さんに阻まれて、皆さんに幸福をもたらすかもしれない人々の将来が閉ざされていることに思いを馳せて欲しいのである。
そうでなければ年金や後期高齢者医療制度に異議を唱える資格はない。そのことに是非気が付いて欲しい。そうすれば世の中は確実に変わる。「世襲が諸悪の根源」を次の選挙では合言葉にしなければならない。