またもや食品偽装(承前)−呑んべいのボヤキ

 昨日もこのテーマで書いた。昨日からの動きでは事故米を購入した焼酎メーカーが名乗り出て、安全性が確認されるまでという条件付で製品の自主回収を開始した。また事故米を「使用していない」とする業者は積極的にそのことをアッピールし始めている。ここまでは昨日の主張どおりである。
 ただ肝心なのはこれらを口にした消費者への影響である。今朝の一部報道で、芋焼酎については、米麹は製造の初期段階で使うだけであり、その後も蒸留工程を経るため、仮に有害物が含まれていたとしても蒸発・無毒化するのではという見解が示された。米焼酎も同様と言う。
素人目にもこれは予め推測がつく話である。呑んべいとしては一安心ではあるが、こんなことであれば農水省はなぜ詳細を伏せたのであろうか?
 昨日も書いたように、こうした情報が消費者にはいち早く欲しかったわけである。政府も業者もマスコミを消費者のことを第一に考えれば、早い段階でこうした情報が出さればならなかった。
 なお上記の見解は製造工程から推測しただけであり、実際に毒分が含まれているか否かは該当製品を検査すれば簡単に分かることではないのか? これが潔白を証明する唯一の手段であろう。速やかに政府・業者は次の手を打って欲しい。
 加えて事故米を購入した業者は自らは被害者であることを主張して止まない。しかしながら事故米を敢えて購入したのは完全に三笠フーズに騙されたということなのであろうか?
 完全に潔白であると言うのなら、その購入価格をまず公表されたい。市価より安い価格で購入していたとするなら、疑いは晴れない。一般消費者が騙されたというのとはことが違う。それでも騙されたと言い張るのならプロ失格である。船場吉兆の二の舞である。
それにしても日本人はどうしてこんなにカネの亡者に成り下がってしまったのであろうか? 仕事疲れを癒す一杯にさえ信用がおけなければ、何のための一献であろうか?