二度あることは三度ある−麻生さん大丈夫ですか?

昨日(1日)夜、福田康夫総理が辞任表明をされた。安倍晋三前総理が同じようなサプライズ辞任をしてからまだ1年にも満たない、この時期にである。
開いた口が塞がらないのでもうこれ以上申し上げたくないが、安倍さんの時にも触れたとおり、こんな形でお辞めになるのなら、福田さん、議員も辞職され政界からすっぱり足を洗って下さい。どうぞお願いします。
翻ってポスト福田には、麻生太郎幹事長が有力視されているということである。麻生さんは福田さんと違って国民的人気が高いところから、選挙しか頭にない自民党の先生方がそれを望んでいるということのようである。
だがよく考えて欲しい。安倍さん、福田さん、麻生さんはお爺さんもしくはお父さんが総理大臣であり、それも皆東大法学部出身というエリート中のエリートである。それに対して三人は出身大学が成蹊、早稲田、学習院と私学である。
予め誤解のないよう言っておくが、東大法卒だから立派ということではない。考えたいのは彼らのメンタリティである。彼ら三人ともに公けに見せる姿とは異なり、コンプレックスの塊りで、屈折した人生を送って来たことは想像に難くない。
田中真紀子さんに言わせれば、「福田総理はお父さんが東大なのに、自分は早稲田にしか行けなかった落ちこぼれ」なのだそうだし、同様に真紀子さんは平澤勝栄さんから聞いた話として、「安倍前総理は幼少の頃から学業に劣り、こねを使えば慶應ぐらいに行けたはずなのにそれも出来ないほど出来の悪い人物」であったことも伝えている。
繰り返すが、ここでは学歴の重要性を指摘しているわけではない。三者三様に「与えられた環境を生かすことの出来ない」凡庸さを指摘したいだけである。
こうしたお爺さん、お父さんから見れば、口には出さなくても彼らは明らかに落ちこぼれである。そうした雰囲気は当然孫や子供に伝わる。コンプレックスや屈折感を彼らに感じるのは、そのことが想像されて仕方ないからである。
子供の頃お医者さんやそこそこの会社の社長さんといった、言わば街の名士の孫や子供の”友だち”がいた。彼らの中で兎に角、出来の悪い奴は悲惨であった。そうした奴に限って妙に口だけは達者であったし、概してあっけらかんと物事を放り出してしまう癖も持っていた。
安倍さん、福田さんだけでなく、麻生さんにもその影を見てしまう。麻生さんがモントリオール・オリンピックの代表選手であったことはよく紹介されることである。彼の出場した種目はクレー射撃という「ボンボンのお遊び」で、結果は41位。
これをどう見るかは別にして、多方面で戦後最大の危機に瀕し膠着状況から抜け出すことの出来ないわが国において、もはや口先だけの張子の虎はもう要らない。
今回の辞任劇に際して、福田さんの地元では概して同情的である。前回の安倍さんの時もそうであった。おらがセンセイは悪くないのに、あっちこっちでいじめられて可哀想という感覚なのであろう。
福田さんの選挙区の方々、並びに安倍さんの選挙区の方々にお願いしたい。どうぞ次の選挙では福田さんや安倍さんに投票する前によく考えて下さい。彼らをまた国政の場に送り出すとすれば、群馬も山口も「”文明”果つる地」に陥ることでしょう。責任は皆さんにあります。
麻生さんも他人ごとではありません。貴方は本当に大丈夫なのでしょうね。貴方のことを一番知っているのは貴方なのですから、自分が総理の器であるか否かは充分に想像がつくことでしょう。三度同じことが続けば国民を愚弄するにもほどがあります。愚弄のしすぎです。