安倍さん、なぜお辞めにならなかったのですか?

安倍晋三前総理への手紙)
終戦記念日のことを考えていて、昨年の今頃はまだ安倍さんが総理大臣であったことを思い出しました。あの騒動から随分と日が経ったように思いましたが、まだ1年なのですね。去る者は日々に疎しということでしょうか。
安倍さんの辞任の報に接して議員も辞職されるのだろうなと、私は漠然と考えていました。しかし議員に止まられました。あの時なぜ議員もお辞めにならなかったのですか?
この夏本田宗一郎さんについて調べていたこともあり、本田さんが辞め際の見事さによってヒーローになったことと、どうしても比較してしまいます。安倍さんにとっては断腸の思いであったにせよ、あの時政界からもすっぱりと足を洗うべきだった、と私は考えます。このままだと、まだお若いのに早くも老醜を晒すばかりです。山崎拓さんなどとことを構え、週刊誌ダネなんかになっていてはいけません。
安倍さんが「美しい国」を本気でお作りになりたいのなら、政界に止まらなくても道はいくらでも開けるのではないでしょうか。ビル・ゲイツさんは私財を投じて財団を作りました。ゲイツさんは、政府にカネを委ねても碌なことに使われないので、この財団を通じて自ら社会問題の解決に乗り出すことにしたのだそうです。
安倍さんは祖父に岸信介元総理、大叔父に佐藤栄作元総理、お父上に安倍晋太郎元外相。加えて奥様の昭恵夫人のご実家は森永創業家です。自らが華麗なる一族の一員であるのみならず、華麗なる閨閥までお持ちなわけです。羨ましい限りです。
この力をお使いになれば政界に止まらずとも、凡人では出来ないことがお出来になるのではないでしょうか。政界におられると政治が万能とお思いになるのでしょうが、政治はもう駄目です。国民もこの国の政治に頼っていては決して幸福にはなりません。そのことに気づきはじめています。
安倍さんはやはり潔く議員などお辞めになって、本当の「美しい国」づくりに汗をおかきになるべきでしょう。これは総理大臣の地位にあった安倍さんにしか出来ないことです。政治に頼らない新しい「社会改造」モデルを創造するのです。
そしてご自身も「美しい人」になって下さい。今度の総選挙がそのラスト・チャンスかもしれません。
失礼をも省みず、猛暑に浮かれて一筆認めさせて頂きました。どうぞ意のあるところをお汲み取り下さい。