立憲民主のフォロワー10万人

 立憲民主の公式ツィッターのフォロワー数がたった2日間で10万人を超えたということだ。フォロワートップの自民ですら11万人にすぎない。しかもこれは8年間の累計である。因みに希望の党は3千強。この結果を小池さんはどうご覧になるのであろうか。言えるのは、「小池さん、あなた自身に大きな人気があるわけではない」ということ。都民ファーストが大勝したのは、自民に代わる受け皿を探していた民意がたまたま合致したにすぎない。
 また民進は国民のリベラルへの評価を間違えた。民進の保守派は有権者の目から見れば、自民との差別化がよく分からない。安保関連法成立にあれだけ反対したのに、腹の底では実は賛成だった。自民と何が違うのか。それ以前に希望に参加する政治家先生たちの矜持はどうなっているのか。これで民進の宿痾はリベラルではなく保守であることがはっきりした。怪我の功名である。前原さんの功徳といえよう。
 ここで誤解を解いておかなければならないのは、リベラル・保守といった場合、”リベラル=左翼”・”保守=右翼”という構図である。これは完全に間違っている。この構図は、共産主義勢力が隆盛だったころの旧態依然たる超古い概念である。今や中国を含めて共産主義国家は世界から無くなって久しい。世界中のどの国家も経済は資本主義体制を採用している。現代の左翼・右翼の解釈は、解りやすく言えば資本主義体制のなかで、左翼は国民目線、右翼は国家目線ということである。
 今回のドタバタ選挙騒動で、三極対立が喧伝されている。しかしこれは明らかに”国権(主義)第一党・第二党”対”リベラル党”の二極構造と見た方がいい。要は希望は第二自民ということである。立憲民主は50名規模の候補者を立てると表明しているが、ツィッター等の関心から言ってこれでは如何にも足りない。最低三ケタの候補者樹立、そして議席が必要である。しかし将来は兎も角、立憲民主は今度の選挙で政権奪取など考える必要はない。望みたいのは、安倍さんのような横暴政権が誕生した時にしっかりチェックが可能な政党を作り上げることである。そのためには三ケタの議席が必要であるわけだ。いずれにしても頑張れ枝野さん。わが国の子供たちの将来はあなたの双肩にかかっている。